ハムバッカーのコイルタップ・ブレンダー
ハムバッカーの定番改造と言ったらコイルタップです。
スイッチの切り替えで、片方のコイルをON /OFFさせてコイルタップさせるのですが、
当然音量が小さくパワーも物足りなくなってしまいます。
しかし、ポットでコントロールすることにより、チャキチャキとした音質を残しつつ、音量を持ち上げることが可能になります。
音質的には、ジャズマスターのピックアップのような力強くハリのある音質になりました。
American Vintageシリーズの62モデルジャズマスターに近いな~って感想です。
この改造はポット交換やスイッチ増設は不要で、既存のトーンポットを利用します。
トーン回路自体がなくなり、コンデンサーが必要なら別途取り付ける必要があります。
コンデンサーをつけた状態で試奏してないので、コンデンサーを追加したら、もしかするとハリや艶が減ってしまうかもしれません。
画像による回路図
簡単な説明ですが、まずはタップ線を引き出し延長してくる必要があります。
純正PUでタップ線が無い人は、ボビンに巻いてあるテープみたいなのをはがすと、線が出てくる場合もあります。
線がないと、ほっそいエナメル線を延長することになるのですが、自分はエナメル線がちぎれてしまい、失敗しました。最近のPUは最初からタップ線が準備されたままテープで巻かれているのですが、古いPUだと注意が必要です。
ブレンダーのポットを絞ると、だんだんと片方のPUの音量が減っていき、絞り切ると完全なコイルタップになります。
全開にすると、ハムバッカーとなります。
ボリュームに繋ぐ線を入れ替えることで、ネック側とブリッジ側のどちらのコイルを常に鳴らすか替えることができます。
見た目も変わらず、故障しやすいプッシュプルのポットを使用することもないので、はんだごてが扱える人なら簡単にカスタムすることができます。
改造は自己責任でどうぞ。タップ線が無く、エナメル線を引き出す際に自分みたいに壊したら、潔く泣きましょう。